画像やURLを一々紹介はしないけれど、
海の向こうの自転車泥棒には、人通りの多いところでおおっぴらに電動工具を用いて数百台も盗んだなんてのが幾らでもいる。そのレベルになると有名にもなり、こうしてわたしも知るところになった訳ではあるけれど
ニューヨークのメディアが、ものは試しと、自分達の施錠した自転車を予め用意して、セントラルパークで白昼堂々と電動カッターで鍵を壊すと、人々はどう反応するか?という実験をやっていた。
結果は、誰も何も言わなければ通報もしない。唯一声を掛けて来た人がいたらしいが、その人の言ったことは、もっと便利な道具があるからそれを使うべきだというアドバイスだったそうだ
日本でも、最近の二輪車泥棒は大胆だと言われる。電動工具はもちろん、クレーンまで積載したトラックで盗みに来る連中がいるのも確か。
しかし、海外のそれとは一点で異なる。日本では、人通りの無いところで盗まれるケースがほとんどだなのだ。奥まった場所にある駐輪場などがよく狙われている。
これは、盗む側の心理なのか、それとも通報するなどで盗みを許さない“人通り”の違いなのかまではわからないけれど
次に、人通りのある場所での盗みが困難な事を痛感させてくれた、ちょっとした体験談を記す。否、誤解しないで、、自転車泥棒をしようとした訳じゃ無いんですよ
右画像は、冒頭左画像の成れの果てである。鍵が壊れた為に、こうする他無かったのだ。
都心の人通りもそこそこに多い場所に駐輪していたのだが、いざ開錠しようとしてもキーが動かなくなった…。鍵は二ヶ所でU字をロックしており、片方は外れていたのだがもう一方が完全に莫迦になってしまっていた。
こうなるとカットする他無いのだ。自分で
何を使って、どのぐらいの時間でカットしたかは、敢えて記さない事にする。以下に記す、警察との質疑の内容も敢えて具体は記さない事にする
結構手早く処理したと思う。とは言え、中の詰ったパイプはアルミといってもそれなりの時間は掛かるのだ。もちろん人目はとても気になった。でも、まぁ悪い事してる訳じゃないし、全ては鍵のメーカーが悪いんだよ。。
と、言い聞かせ作業に専念しようとした訳だが、
取り掛かってじきに、警察が駆けつけて来た…
職務質問である。こうなって、むしろ、気が楽になったぐらいだった。それが自分の自転車であり、鍵を切ろうとしてるのは鍵が壊れたからだという事を主張し、また、聞いて貰えるのだから。
わたしの話しを確認した後に、その警官は洒落の利いた人なのか、最初はてっきりガードレールを壊してるのかと思ったのさと笑って去って行った
作業を再開するも、別の警官が、とんで来た…
一体どうなってんだ。。また同じ話しを繰り返し、ひとつ具体に記すと、携帯電話の中にその自転車を公園で撮影した画像があったのでお見せしたのだ。今度の警官はぶっきらぼうで、そうかと一言言って去っていった
と、間もなく、背後に赤色灯を明滅させた車が50メートルほど離れたところに停車しているのに気付いた。そして、3組目の警官達。。
3度目ともなるとこちらも余裕ですよ。慣れって怖いね(笑)
3度目の職務質問中に、最初の警官が再びやって来て、職務質問をしてきた警官を呼び寄せ何やら耳打ちした。そして、こちらに手を振って全員が去って行った。警察の通信網での話題になってしまったんだろうな
以上の状況を成立させる唯一の条件は、複数の通報があったという事だ
自転車泥棒(濡れ衣だが)ごときで、これだけの活動をしてくれる警察に脱帽です。彼等のお陰で治安が成り立っているのだと実感した出来事でした。
そして、それ以上に、通報してくれた人達には頭が下がります。日本はいい国です。濡れ衣とは言え、感謝せずにはいられません
防犯ブザーの効果は高い。お国柄を利用したのが防犯ブザーとも言えそうだが、安全・防犯はお互いに協力して得るものだと思います。だって、それしか無いですから、最終的にはね。
それに、自転車泥棒にしても、盗もうとし始めた途端にブザーが鳴り響けば、その場を早々に立ち去りたくもなるでしょう
とはいえ、これは考えれば考えるほど、いろんな問題がある。
・通りがかりの人がうっかり触ってしまっても作動するのか?
・どの程度の震動で作動させるのか?
・一度鳴り始めると止まらないのか?
・触った時だけ鳴らすのは簡単だけど威嚇効果に劣る。。
これらは場所にも依る。もし、自分家の庭に置くなら、敏感であるほどいいだろうし、鳴り続ける時間も長めの設定で構わないだろう。しかし、問題は街中であって、それも条件としてある程度の人通りがある場所を前提にしなければならない。適切な仕様こそ重要だ